無念...
〜スーパーアグリ、F1からの撤退を発表〜
今はただ、残念な気持ちと悔しさで胸が一杯です...
昨シーズンから慢性的な資金難に陥っていたのは分かっていましたが、とうとうこの時が来てしまいました。
2005年の終わり頃、ホンダから放出された佐藤琢磨をドライバーとして迎え入れ、鈴木亜久里の手によってホンダエンジン/ブリヂストンタイヤを使う「オールジャパンF1チーム」として誕生したスーパーアグリ。
型落ちの中古シャシーを再利用し、何とか開幕戦の地バーレーンに辿り着いた2006年。
続く2007年、チームと琢磨が一丸となり、獲得した殊勲の3ポイント。
そしてチームはまだまだ夢の途中、志半ばでのF1撤退...
本当に短い間でしたが、我々日本人の心には非常に強くその印象が刻まれています。
私が最も残念で、しかも悔しかったのは、最後の最後まで救いの手を差し伸べる日本の企業が現れなかったという事。
いくら「オールジャパンF1チーム」といっても、日本の企業がメインスポンサーに付かないという事実に、常に不安と疑問を抱いていました。
やっぱこの辺はモータースポーツにおける、諸外国との文化の違いなんですかね?
ひと昔前、「和製コンストラクター」として童夢がF1に参戦しようとした時も、やはり本気で支援しようとする企業は現れませんでした。
結局のところ、10数年前から日本でのモータースポーツの地位があまり変化していないのでしょう。
今回の件でその事を改めて思い知らされ、正直ショックを受けています...
しかしまあ、佐藤琢磨にしろアンソニー・デビッドソンにしろ、予期せぬ形でシーズン半ばにシートを失ってしまった訳だからね。
とりあえず今シーズンの残りはホンダのテストドライバーにでもなるんだろうけど、2人共なかなか良いドライバーなだけに余計もったいない。
ホント、悔しいよ...