ミラクルウィン!!

S2000-HOLIC2008-09-15


昨日から色んな所でニュースになっているので、もう既にご存知の方も多いかと思いますが、F1イタリアGPでセバスチャン・ベッテルという21歳のドライバーが初優勝を遂げました。


これによって彼は、フェルナンド・アロンソが2003年に樹立した「最年少優勝」の記録を見事に塗り替えてしまった訳です。


以前から関係者やコアなファンからは一目置かれる存在だったのですが、今回の勝利でその才能を全世界にアピールしましたね。


しかもそれをトロロッソというイタリアの小規模なチームで成し得たという事が、まさにミラクルな出来事なんですよ。


確かにここ最近はマシンのポテンシャルも目覚ましく向上していたし、上位を争えるだけのチャンスはあったと思うのですが、まさか「史上最年少ポールポジション」を獲得して、翌日に「史上最年少優勝」を飾るとは予想だにしませんでしたよ...


それに、去年の途中から(BMWとの契約を蹴ってまで)トロロッソのレギュラーシートを獲た事も、全てはこのストーリーに繋がっていたのだと、今なら納得が出来ますよね。


あのアイルトン・セナも、雨になるとマシンの性能を遙かに超えた次元でドライブし、度々ミラクルを起こしてきました。

1984年、豪雨のモナコGPは今でも語り草ですからね。)


ベッテルがやっているのも、まさにそういう事なんですよね。


だから私は今回の予選が雨になった時点で、「ベッテルと、エイドリアン・スーティル辺りは要注目だな。」と思っていたし、ベッテルがポールを獲った時にも「これで明日も雨だったら、意外と逃げ切っちゃうかもよ?」なんて漠然と思っていました。


まあ結果として予想通りになった訳だけど、今回の優勝は紛れも無く彼の実力だったと思うし、天候云々を抜きにして本当に素晴らしいレースだったと思います。


まさに”完勝”だったよね。



今のベッテルを見ていると、私はちょうど5年前のアロンソの事を思い出します。


当時のアロンソも「最年少ポールポジション」→「最年少優勝」と、次々に記録を塗り替えました。


そしてその2年後には「最年少ワールドチャンピオン」を獲得。


はたしてベッテルのレースキャリアがここまで順調に行くかは分かりませんが、これだけの才能を見せ付けられちゃあトップチームも欲しがるだろうし、そう考えるとかなり明るい未来が待っていそうな気もしますよね。


チームも今ノリノリだし、今シーズンの残り4戦にも期待が出来そう。


それに、そのマシンのシートを佐藤琢磨が獲得するかもしれないという事実...



いやぁ、F1はまた面白くなってきたねぇ〜♪