不屈の闘志、チャンピオンの意地、そして...

S2000-HOLIC2007-10-28


先週末のF1ブラジルGP。優勝したフェラーリキミ・ライコネンが7ポイント差を跳ね除け、大逆転で念願のワールドチャンピオンを獲得しました。


自分の日記でも先週末に「開幕戦の勝者が〜」なんて事を書いたばかりだったし、優勝回数も最多だった彼がチャンピオンを獲得したのは自然な成り行きだったのかもしれませんね。


それに、マクラーレンのドライバーのどちらかがタイトルを獲得したら、どうしても遺恨が残っただろうし...


今回は惜しくもルーキーイヤーでのタイトル獲得を逃したルイス・ハミルトンですが、仮にギアボックスのトラブルが起きなかったとしても、ブラジルGPに限って言えば他のチャンピオン候補には敵わなかったでしょう。


スタート直後、僅かに開いたハミルトンのイン側に、何の躊躇も無く飛び込んだフェルナンド・アロンソ


やはりそこにはディフェンディングチャンピオンとしての”意地”が表れてたし、あのオーバーテイクこそが彼がチャンピオン獲得をまだ諦めていない事の証明になったんじゃないかな?


それは後に結果としてハミルトンのミスを誘った訳だけど、やはりチャンピオンになるにはあれ位じゃないとダメなのかもね。



そして優勝したライコネンはホントに速かった!!



レースの展開上、どうしても世間からは「フェリペ・マッサが譲ったおかげでしょ?」なんて目で見られていますが、マッサの2回目のピットストップでトップに立ってから自身がピットインするまでの数週は、ライコネンのチャンピオンに懸ける不屈の”闘志”を見た気がします。


テレビで見ていても伝わってくる、あの切れ味鋭い走り。


終戦のあの局面で、あれだけ目一杯に攻め込めるドライバーって、そうそう居るもんじゃないですよ。


だから私は、「ライコネンは自分の力で優勝し、結果としてタイトルも獲得した」と思っています。



そんな先輩2人に比べると、やはり今回のハミルトンは精彩を欠いていましたね。


予選こそフロントロウを獲得しましたが、レースではオープニングラップに手痛いミスを犯して後退。


そして追い討ちをかける様にトラブルが彼を襲い、実質的にはレース序盤でタイトル獲得への望みは絶たれてしまいました...


だけどね、彼もインタビューで答えている様に来年以降にも何回もチャンピオンを獲れるだろうし、今年デビューしたドライバーだという事を考えたら驚異的な活躍だった訳ですよ。


まだまだ22歳の若さなんだから、彼にはこの先もっともっと輝ける”未来”が待っているはず。


今年は充分に自分がチャンピオンになれる器だと証明できた事だし、来年以降の活躍に期待しましょう♪



しかしまあ、表彰式での紙吹雪はいくら何でも多過ぎだったよね...?(笑)